BANKIN建築板金とは

建築板金業ってどんな仕事?

古くから続く伝統業種

建築板金業は大工が職能として認知されるようになった頃と同時期から存在してると聞いています。その頃は主に寺社仏閣の屋根の銅板葺きや雨樋を担当していましたが、時代とともに建物の様式や使用される材料が移り変わり、現代では瓦以外の屋根や雨樋に加え、外壁の取付も建築板金業者が担うようになりました。建物が建つ際には、外装工事に必ず建築板金業者が携わっており、その技を振るっています。

一人前になるまでに時間がかかる

現代の建築板金業者は、屋根・外壁・雨樋と、建物の外装に関連するほとんどの領域を一手に担います。そして屋根・外壁・雨樋それぞれに材料や形状、そして工法のバリエーションがあり、それらを理解し自在に扱えるようになって初めて一人前の職人として認められます。最短でも6~7年は修行が必要で、その期間は他の建築職種よりも圧倒的に長いですが、一度技術を納めてしまえば、一生仕事に困ることはありません。

雨仕舞の技

雨を仕舞うと書いて「あまじまい」と読ませるこの日本語は、建築板金業を象徴する言葉です。『屋根や外壁の内部に雨が入ってこないようにする工夫』を意味していて、その工夫こそが建築板金業者が必要とされる理由であり、また一番の腕の見せ所です。『雨仕舞』は『防水』ではありません。防水が『対象を覆い隠して雨の侵入を許さない技術』である一方、雨仕舞は『雨水を受け流して目的地へ合理的に誘導する技術』だと言えます。雨水の量・流れる方向の予測とそれに見合う導線の確保、雨水の水切れを良くするための各部材の加工・傾斜調整、万が一雨水が浸入した場合の水の排出への残心など、先人達の積み上げてきた知見を受け継ぎつつ、弛まぬ研鑽を重ねることで着実に進化する雨仕舞い。その最先端の技を皆様にお見せします。

建築板金職人の主な仕事領域

屋根工事

瓦屋根以外の屋根は建築板金業者の領域です。ガルバリウム鋼板、スレート、化粧スレート(コロニアル)、ポリカーボネート、ステンレス、銅板など様々な材質の屋根があり、建築板金業者はそれら全てを扱います。もし、瓦屋根以外の屋根に誰かがヘルメットをかぶって上っていたら、それはきっと建築板金業者です。

外壁工事

金属系サイディングや窯業系サイディング、角波や丸波等の材料を用いての外壁工事も建築板金業者の担当領域です。外壁工事を行う際には、窓やドアを始めとしたサッシ周りの鉄板包みや庇の屋根葺きなども併せて行う現場が多くあり、そういった細かい部分にも建築板金業者の手が入っています。

雨樋工事

雨樋には銅、ガルバリウム鋼板、塩ビなど材質面において、また角形、丸型、屋根一体型などの形状面において様々なバリエーションがありますが、建築板金業者はそれら全てを扱います。雨樋と名の付くものであれば、基本的には建築板金業者が取り付けをしているものだと考えて良いと思います。

関連ページ

関連のページとして、庄内建築板金協同組合がどういう組合なのかを一般の方向けに提供しているサービスの解説を交えて説明するページ、また建築板金業者向けの新規加盟業者募集の特設ページを用意しています。下記のリンクよりお進みください。

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